きんとん記 |
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マ・・・・・
マキちゃんが来ない・・・・・(O◇Olll) ま ま ましゃか・・・・・・!!! 私はマキちゃんに電話をかけた。 ピッポッパッポ 不安で心臓が高鳴る。。。。 プルルルル プルルルル プチッ もしもしーーーーっ マキちゃーーん!!!! ・・・・・・・ う・・・・・・ う・・・・・・ うわーーーーん 。・゜゜⌒(TOT)⌒゜゜・。 きんとんゴベンネーーーー!!!えぐっ えぐっ もう私 えぐっ もうどうしても えぐっ どうしても行ぎだぐなぐで 朝、どうしても行くのが嫌になっちゃっで えぐっ えぐっ (TOT) で、朝まだ工場に誰もいないうちに留守電で 「今日から行きません」 っていれて えぐっ えぐっ だからもう、私、いがない。働いた分の給料も諦める。 ごべんね ぎんどん びえーーーーーーん 。・゜゜⌒(TOT)⌒゜゜・。 ん んがー----!!!! (O◇Olll) い・・・・・ い・・・・・いいよ、いいよ、私も白衣を持って帰ってなかったら、 今日行かなかったかもしれないし。 と・・・・とりあえず・・・・ きょ・・・・ きょ・・・・ 今日は、がんばるね・・・・ ガチャ (O◇Olll) ボーーーーーーッ マキちゃんは朝、工場に電話を入れた後、あまりにホッとして そのまま眠りこけ寝過ごして、私に辞めるのを連絡しそびれてしまった、 という事だった。。。 でも、私はマキちゃんを恨んではいなかった。 私だって、白衣が無かったら、本当に今日は来てなかっただろう。 それに、今までだって、朝 何度もこのまま行かないとこうか・・・・って思ってた・・・・ さぁ・・・・・ 今日は1人で行かねば。。。。(ー_ー;) 橋の向こうを見ると、工場の上にだけ暗雲が漂っているようにも見える。 あそこだけが異空間だ。。。。 私は勇気を出して1人、橋を渡った。 工場に着くと、新人が1人突然辞めたという噂はパート作業員達にも既に 流れているようで、朝っぱらから周りの視線を感じた。 この日の作業は、いつもにも増して厳しかった。 昼御飯を1人で食べるのも、とても辛かった。 私もいつ辞めようかと、そればかり考えていた。 今週だけは、なんとかがんばろうか・・・・・いや・・・もっと早く辞めたい・・・ 今日、明日、あさって・・・・・? 食堂で1人、そんな事を考えていたら、私の元にノッポがやって来た。 友達、昨日で突然辞めちゃったでしょ? 困るんだよねー。やっぱり急に辞められちゃうと。 こっちもまた求人広告ださなきゃいけないし。かいわれの件で更に大忙しなんだし。 君は夏休みの間は、頑張って来てよねー は・・・・・は・・・ はい・・・・・(;´д` ) 私は、明日にでも辞めたいと思っていたのに、それをノッポに言い出せなかった。 1人で工場に行き始めて3日が過ぎた。辛く寂しい日々だった。 そして4日目の明け方、私は嫌な夢で目が覚めた。 いつもの夢だ。。。 レーンに立っているが、手が重い。 動きがスローモーションになって思うように全然動かない。。。 ぬあーーーーーーーーーっっ!!!! 待ってぇぇぇぇーーーーーっっ!!!!揚げナス追加ーー!!! ((;ノ ̄■ ̄)ノ ううおぉぉぉぉーーーーっっ!!! 手が、手が動かんーーーーっ!!! 待ってぇぇーーーーー・・・・・・・・ 待ってーー・・・・・てー・・・ ・・・・・・ (;; ゚Д゚) ハッ! ゼェハァ ゼェハァ! (゜Д゜;;)(;;゜Д゜) キョロキョロ 時計を見ると、まだ朝の5時半だった。。。。 私は思った。 夢にまで見て、こんなにも うなされるなんて・・・・ これは病気だ。 私は病気になったんだ。 病気なら、突然辞めてもいいだろう。 なにせ病気なんだから・・・病気・・・・・病気・・・病気なんだ。。。 次の瞬間、私はもう電話を手にとっていた。 考え直して、くよくよし始めたら、言い出せなくなる。。。 そして工場の留守電にこう入れた。 「病気になって体調を崩しました。申し訳ありませんが、アルバイトを辞めさせて下さい。」 ガチャ かくして私は、このような無責任な方法で、この工場から逃げ アルバイトを辞めたのだった。 そして、この時誓った。 神様仏様スマン。こんな事するのは今回が最初で最後にするから許して下さい。 私は、食品工場の仕事からやっと解放されたのだ。 なんだか突然世界が明るくなった気がした。 あぁ。。。。 もうあの工場に行かなくていいんだ。。。。 また悩みも何にもない、のんびりした世界に戻れるんだ!!!ヽ(;▽;)ノ ベランダに出て、空を見上げて深呼吸をする。 少しずつ白んで来てる空がなんとも美しい。。。 あー、幸せーー!!! 世界ってなんて素晴らしいんだろう!!! あぁー、なんだか全ての物に感謝したい気分だ。 うん。今日は蚊を見つけても、殺さないでおいてやろう。 ゴキブリを見つけても、見逃してやろう。。。 私の病気は、留守電を入れた5分後には完治した。 害虫にまで慈悲の心を示し見せる程、私の心は広く穏やかになった。 しかしその日は 1日、工場から電話が来て叱られたらどうしよう・・・・と、 一応ビクついてはいた。 電話がかかって来たら、「きんとんは出掛けていて留守です」 って言おうか・・・・ しかし、一応 ”病気” って事になってるしなぁ。。。(ー'`ー;) 結局・・・・ 工場から電話は無かった。。。。 それから、新しくアルバイトを探す気は全く起きなかった。 お金も無いことだし、残りの夏休みはのんびり家で過ごす事に決めた。 そして、いつものように、テレビを見ながらダラダラお菓子をパクついていた 8月末のある日・・・・ マキちゃんから電話があった。 きんとん!!!銀行口座見たーーーーー?!!! 工場からお金が振り込まれてるーーーーーっ!!! ぬ・・・・ ぬわんだってーーーーーっ!!! ΣΣ(゜□゜;) 急いでATMに走って記帳してみると、確かに工場からお金が振り込まれていた。 無駄遣いして残高が1,000円以下だった通帳に、働いた日数分の金額がきっちり入っている。 うぉーーーーーー!!! もう、お金も要らないって思ってたのに・・・・・ちゃんと振り込んである・・・・ ありがたやーーー!!!ありがたやーー!!! ノッポさん、ほんとにすみませんでしたーーー!!!ありがたやーー!_|\○_ と感謝しながら、私は速攻で全額引き出した。 この金はオラのもんだーーー! オラが脇汗と涙と鼻水を飛ばしながら、必死で稼いだ金なんだよぉぉぉぉーーーー!!! と、その金を握り締め 私は家路に付いた。。。 この金は大事に使わなければぁーーーー!!!! 頬擦り、頬擦り・・・スリスリスリ・・・・(人´ω`*) しかしその大事な金は、それからわずか1週間程あと・・・・ たこやき屋の駐車場で車をぶつけた事で、あえなくその修理代にあてられるのであった。 そしてその板金修理代は、 工場のバイト代 全額集めても、足りなかった。 ====おわり ====
by kintonmame
| 2005-05-12 23:48
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